ブログ画像一覧を見る
このブログをフォローする
ハンカチを舐めてわが頬ふきゐたりわかき母の香ふいによぎりぬ
あこがれの横山未来子さんに選んでいただき、短歌雑誌の活字になりました。
自由題です。
「早稲田」行きのバスに乗って祖父の家へ行くときに
母はよく私の顔の汚れている部分をハンカチでふいてくれました。
最近、そのときの母の口の香が一瞬よぎりました。
しかし、その後ふたたびその香を引きもどすことはできていません。
不思議な一瞬でした。